白夜行

夕べTV版の第1回から第3回まで一挙に見直し、今日は第4回をリアルタイムで視聴(先週までは「けものみち」をリアルタイム視聴していた)。小説版は雪穂と亮司の内面を一切描いていないため、自分の読書力・想像力では全体の半分も理解できていなかったことがテレビ版を見て痛感した。そもそも「風とともに去りぬ」がこの小説のマスターキーになっていて、それを読んでいないと自力では、雪穂=スカーレット・オハラで亮司=レッド・バトラーというプロットになっていることには決して到達できなかっただろうし。小説を何度も読み直してテレビ版も見返してテレビガイド誌も熟読して、それでやっと7割くらい理解できるかどうか。本当にこの小説は奥が深い(二人の業が深い)。小説では最後、雪穂は、実父を刺した鋏を自身の胸に刺して死んでいく亮司のことを「全然知らない人です」と見捨て去ってしまうのだけれど、もしかしたら雪穂は、自分が生き残るためなら亮司のことさえも自分の思い通りに動く駒のように操っていたのでは・・・例えば「だったら、完全に別の人と会ってたってことに出来るよね。」という冷酷すぎる提案であったり、亮司の死亡届を最高のプレゼントだと言ったことであったり。考えすぎ?

あぁ、「ガチバカ」と「白夜行」の時間が逆だったら「けものみち」も「白夜行」も両方リアルタイムで見られるのになぁ・・・。でも自分の中では既に「白夜行」>>(越えられない壁)>>「けものみち」>>「アンフェア」>「ナースあおい」になっているけれど。