http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100721-00000006-ykf-ent
魚拓
「AKB48」の関西版として、繁華街“なんば”の名前を冠した「NMB48」の結成発表に、地元は大揺れだ。関西のアイドル予備軍からは「オーディションを受けてみた〜い」といった声が続出しているが、“金の卵”を手放したくない在阪芸能プロダクション各社は“黒船来襲”に戦々恐々としている。 「ウチも何人かのタレントから『やりたい』と相談がありました。まあ、本人の意思だから止めるわけにも…。突然の発表だけに、彼女たちにも動揺が走っているようです」 在阪芸能プロ関係者はため息まじりにこう語った。 (中略) 芸能プロ各社にとって頭が痛いのは、「他のプロに所属していないこと」というNMBの応募条件。本家AKBでは結成当初、「別の芸能プロに所属していてもOK」だったのに対し、いささか厳しい印象も。事務所を辞めて応募する卵たちが続出するのではないか−というわけだ。 関西では、よしもとと松竹芸能の大手がお笑い系を中心に、アイドルやテレビタレントを育成してきた。ホリプロなどいくつかの東京のプロダクションも大阪支社を設置して発掘。さらに、アキバと並ぶ西のオタク街、ポンバシ(日本橋)を拠点に「ポンバシ系アイドル」を発信しようと懸命の小さなプロダクションや、アパレル企業を背景としたモデル系の事務所などもある。 そこへ満を持して乗り込む形となったAKBブランド。秋元氏は発表した際に、「大阪発のアイドルは、今まであまり例がないということなので、ユニークなキャラクターのチームが誕生するのではないかと期待しています」と自信のコメントを寄せた。 関西の芸能界は、どうしてもお笑いタレントが優位で、アイドル志望者は直接、上京するケースが多かった。このため、「関西のアイドル市場にも隠れたファンがいるのは間違いなく、需要はあるはず。NMB登場で活性化すれば、ボクらの励みにもなる」(大手プロの大阪支社)と期待を寄せる声もある。 それでも、“地元感情”はフクザツで、「すでに他社とも連携を取って対策を考えています。やはり秋元ブランドは脅威」と一部では、包囲網の構えも。無事、NMB王国は開国の途につけるか−。