福島原発

国内メディアが信用できないと感じた場合は海外メディアにも目を通したほうが良いですね。原発利権と無縁な海外メディアのほうがストレートに事実を伝えてくれる可能性が高いです。もっとすらすらと英文が読めるようになりたいと感じますが。
http://www.bbc.co.uk/news/world/asia_pacific/

今回の福島原発炉心溶融に対する政府の対応を見ると、避難勧告を出す範囲の指定が半径10kmといったあとから半径20kmに修正されたり、実は3号炉もやばいです、と悪い情報ほど後出しされる傾向があり、危機管理=「最悪の場合を想定する」がなされておらず、対応もマニュアル化されていない(場当たり的)になっているように思われます。「他にも何か重大なことを隠しているのでは」という強い疑念を感じます。
メルトダウンしてました。爆発してしまいました。だから避難してください」では遅い。「爆発するかもしれないので早いうちに半径○kmの住民は避難してください」でなければならない。

もっと言えば・・・、海外には原発事故や核戦争の発生(=最悪の事態)を想定した家庭用核シェルターの設置方法のマニュアルが存在し(各家庭に配布されている国もあるそうです)、永世中立国のスイスでは新築の家に「家庭用核シェルターを設置する義務」が課されているそうです。

  • 英国内務省ガイド「核爆発から防護するための家庭用シェルターについてのアドバイス」(PDFファイルへの直リンクです)

http://transact.up.seesaa.net/file/DomesticNuclearSheltersJ.pdf

  • 大切な家族の生命を守る「家庭用核シェルター」@株式会社シェルター

http://www.sukui.org/button_left/kateiyo.html


この国では、本当は危険な原発を危険だと思わせないために、被害発生時の対策が検討されず、必要な情報が国民に知らされていないように強く感じます。
地震と大津波については天災ですが、原発については、それを建設したこと自体を含めて人災だと思います。


だけど・・・
そんな不完全な体制の中にあっても、現場では最善の策が検討され次々と実行されていると信じてます。
国が守ってくれないからといってあきらめるわけにはいかない。
現場にいる者どうしで連帯して、助けがあるまで乗り切っていく。
メディアが報道していないところで、リアルタイムで、そういったことが行われているはず。


被災された方々にできるだけ早く平穏が戻りますように。