学生時代に趣味で作成していた自主チャートを約20年ぶりに再開しました。
20年以上もの長期間作成できなくなった理由はいくつかありましたが大きくは以下の3点。
①世の中のトレンドが自分の好みと大きく乖離し始めた
②トレンドに抗うにも自由に曲を聴き漁って探すことも困難な状況になった
③結果、特定のアーティストの曲しか聴かない状態になりランキングを書き留めて
おくモチベーションもなくなった
現在ではSpotifyのようなサブスクでもYouTubeでも自由に好みの音楽を漁ることが可能になり、Billboard Global 200がローンチしたことで洋楽にもリーチしやすくなったため、昔ラジオで音楽を探していた頃の状況が復活しました。
ランキングの基準は学生時代と同様に、Billboardやサブスクのニューリリース、"おすすめ"など様々なインプットをもとにするものの、有名無名は一切関係なく、自分の耳に届き刺さったかどうかのみ。そのため、どれだけCDが売れていようとも、ストリーミングされていても、自分の興味をひかなければエントリーしないし、その逆もしかりです。
何故こんなものを作成するのか。
オリコンが合算シングルランキングをローンチして以降、合算基準がおかしいだの、特定の事務所に忖度してるだろだの、果てはオリコンの存在自体が害悪とまでいう論調までSNS上ではたびたび見られた。また、一民放局が制作している娯楽番組にすぎないCDTVにも、なぜ〇〇が一位ではないのかとかみつくひとがいる。
でも私の中でははるか以前にその種の議論はやり尽くされていて、最終到達点が自分のランキングを作成する、だったからです。
今もチャートマニアの方々が独自の計算式でセールスとその他の指標を合算して、ということをされています。私もしたことがあります。「ザ・ベストテン」が教えてくれたこの楽しみ方の影響力は本当に絶大です。
しかし、どんな比率を設定したところで合算すればするほど総合チャートに極小さな流行の兆しを落とし込むことは難しいし、ましてやそこに自分の好みが投影されるわけではない。しかも私の見たいところは今も昔も上位の既に売れているものではなく下位の動きだった。それは合算により薄まってしまった総合チャートではなく各要素(ラジオチャート、ダウンロードチャート、有線チャート…)を直接見る方が合理的。
どんなにオリコンその他のランキングが謎の力学によって歪んでいたとしても、どんな曲がどんなアクションをしているかを自分の目で確かめるツールとしてのみ使用する分には問題なく、限られた可処分時間を好きでもない曲に費やしたり気に入らないランキングを矯正させようとするのに費やしたりするのはもったいないだけという結論になった。
ということで、前口上は終わりにして最新2020/11/15作成のランキングは下記のようになりました。
実際には先週から作成を再開しているため「前週」が存在します。
また、「前週」以前のランキングは存在しないもののもし作成していたらエントリーしていたであろう曲がランクインした場合はリエントリー扱いとします。
順位 | 前週 | タイトル | アーティスト | |
● | 1 | 2 | Sofia | Clairo |
● | 2 | 11 | Lovesick Girls | BLACKPINK |
3 | 3 | Mood (feat. Iann dior) | 24kGoldn | |
4 | 1 | Savage Love (Laxed - Silen Beat) | Jawsh 685 | |
● | 5 | 32 | Red Lipstick | 赤頬思春期 |
6 | 6 | Holy feat. Chance The Rapper | Justin Bieber | |
● | 7 | 19 | positions | Ariana Grande |
● | 8 | 8 | Bang! | AJR |
9 | 4 | Caramelo (Remix) | Ozuna | |
● | 10 | 14 | Worth It | beabadoobee |
◎ | 11 | NEW | 純情エビデンス | モーニング娘。’20 |
12 | 5 | Break My Heart | Dua Lipa | |
13 | 7 | Supalonely feat. Gus Dapperton | BENEE | |
● | 14 | 15 | スローモーション | 島倉りか (BEYOOOONDS) |
● | 15 | 21 | CITRUS | Da-iCE |
● | 16 | 26 | Levitating (feat. DaBaby) | Dua Lipa |
17 | 16 | Hawai | Maluma | |
● | 18 | 18 | 悲しいくらいダイヤモンド | 流線形/一十三十一 |
19 | 10 | Vida de Rico | Camilo | |
20 | 9 | CITY | 降幡愛 | |
● | 21 | 22 | One Of Them Girls | Lee Brice |
22 | 12 | Watermelon Sugar | Harry Styles | |
23 | 13 | Wonder | Shawn Mendes | |
● | 24 | 31 | ily (i love you baby) (feat. Emilee) | Surf Mesa |
● | 25 | 27 | 恋がはじまる | GOOD BYE APRIL |
◎ | 26 | NEW | I CAN’T STOP ME | TWICE |
27 | 17 | グロテスク・ラブ | アンニュイ・ホリデイ | |
● | 28 | 33 | Tick Tock (feat. 24kGoldn) / Clean Bandit & Mabel | Clean Bandit |
◎ | 29 | NEW | Take You Dancing | Jason Derulo |
30 | 20 | Blinding Lights | The Weeknd | |
◎ | 31 | NEW | Dancing Cartoon | 赤頬思春期 |
32 | 23 | 都会ガール | Lafzin | |
◎ | 33 | NEW | Kool | BENEE |
◎ | 34 | NEW | you broke me first | Tate McRae |
● | 35 | 40 | 第六感 | Reol |
○ | 36 | RE | スマイル | 森七菜 |
37 | 37 | Before You Go | Lewis Capaldi | |
◎ | 38 | NEW | 炎 | LiSA |
39 | 28 | Intensions (feat. Quavo) | Justin Bieber | |
40 | 38 | エメラルド | Back Number |
YouTube(とSpotify)に可能な限りこれと同じ曲順になるプレイリストを作成しています。
Clairoとの出会いはBillboard Global 100にエントリーしてきたこと。非常に下位ではあったけれど数秒聴いてこれだ!とハマりました。なのでTikTokがどうこうというのは私には関係のないことでした。
beebadoobeeとの出会いはClairoの関連アーティストとしてYouTubeが紹介してきたから。
BENEEとの出会いはBS朝日のベストヒットUSAで紹介されていたビルボードのPop Songsチャート。これも数秒聴いて、きわめて日本のシティポップに近いテイストを感じてハマりました。
いくつかエントリーしているラテン曲もBillboard Global 100ができたことで出会えた曲たち。
BLACKPINK…というかK-POPそのものが本来は守備範囲外ですが、完全にシンディローパーのオマージュだった「Lovesick Girls」にはノックアウトされました。このアレンジはずるい。
赤頬思春期「Red Lipstick」はSpotifyのニューリリースに並んでいたのが発端なので、これもK-Popだという事前知識はまったくなし。ただ、意識してるのかどうかわかりませんが妙にカヒミカリィっぽいと感じて気にいりました。
こうしていくつか挙げてみましたが、本当にどんなルートで自分の耳に入ってくるかは千差万別。でも自分に刺さればどんな例外ケースでもなんでもエントリーしますということです。
音楽は自由なのです。
来週もこのランキングがポジティブに更新できますように。