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気になった嶺脇語録をピックアップ。
- 「CDは置いておけば売れるものではない」
- 「SNSを最大活用して、タワーの渋谷に来たことない人に、タワーが今どういう状況にあるかということをきちんと伝えていかないと、今は店に人が来てくれない。」
- 「アイドルはマーケットでは売れているが、タワーレコードでのシェアは実はそんなに高くない。AKBさんもマーケットほど売れているわけではない」
- 「タワーレコードが強いのはインディーズ。日本のインディーズバンドのCDが非常に大きなシェアを占めている。流行にあまり左右されない商品が売れるのは強みかなと思っている」
- (「T-Pallete Records」については)「CD販売がより厳しくなる今後を見据えて、「実験的なものとして取り組んでいる」「作詞作曲を本人がやってない、いわゆる作家ミュージックなので、我々でコントロールしやすいというのがある」
- 「立場的に、ブームで終わってほしくないっていうのが凄くあるけど、こういった大きいピークが長く続いているのは稀な時代だなと、アイドルファンとして見ている」
- 「以前のモーニング娘。がブームだったころと違って、いろんなタイプのアイドルが出てきているので、そう簡単にこのブームは終わらないと見ています。『そろそろもうピークなんじゃないの?』と見る人も多いけど、アイドル層が厚くなっているような気がしている。多少は淘汰があるとしても、AKBがブレイクした後にブレイクしているグループは、まだまだピークにきていないと思うので、あと数年はいけるのではないか」
以下、駄文。
ぱすぽ☆以降、ファンの実人数が千人もいなさそうなグループが大量買いのおかげでオリコンのトップ10に絡んでくることが増えてきて、トップ10にアイドルとアニソンしかない週もざらになってきているけれど、大半の人々にとって縁のない、ヒット性のない音楽が上位に並び続けるとしたら良くない状態だと思う。オリコンには都合が悪いことかもしれないけれど、「あまちゃん」の曲が並ぶ配信チャートのほうがヒットの実態を正しく示しているような気がする。
ただ、アイドルフェスとかで人々の動きが生まれることによって、そこから地力をつけてあがってきているグループもいるので、それらについてはブームが消えるまでに実態のある人気を定着させてほしいなと思う。太い客がアテにできるというそろばん弾きでメジャー契約させてくれる青田買いのレコ社はこれからも出てくると思うけど、当然思惑通りに売れなければすぐ契約打ち切りになるので、そこを乗り越えて欲しいなと思う。乗り越えられないグループはどんどん淘汰されていくと思う。
このあたりのアプローチは完全にブルーハーツやBOOWYが出てきた当時のインディーズロックと同じような動きで、ある意味、現在はロックバンドよりもライブアイドルのほうがロック志向(スピリット)が強いかもしれない。そうでなければロックフェスに出たがるライブアイドルやその運営たちが増えることの説明がつかない。ただ、それをほいほいと取り込んで(カネ持ってる)アイドルファンに迎合するかのようなロックフェスの運営もどうかと思うけど。
個人的には、日本のロックを支えてきたメディア(主にFMラジオ)が、ロックバンドよりもロック化したアイドルシーンの出現にどう対処していくのかが気になる。というか某はちまるにのことだけど。たぶん、J-WAVEもZIP-FMも縄抜け(?)してアイドルかけるようになっても、これからもはちまるにだけは「あくまでもアイドルである以上は対象外だから」で突っぱねてくれると思うのだけど。そんなはちまるににしびれるあこがれるぅぅぅ。
あとはテレビ。アイドルブームとかいってもAKBしかテレビには出てないので、もう、全然シーンを捉えてない状態。テレビからアイドルを生み出せなくなったから「売れたらテレビに出してやる」となってるのだろうけど。マスメディアに依らないでファンを増やすアイドルの激増、という点でも今起きている現象は歴史的な転換なのだと思う。それも今は「握手で大量に買わせている」点だけが取り上げられているけれど、最後に残るのはロック志向でストイックに、音楽性・歌・ダンス・パフォーマンスを磨いているところだと思う。そうでなければ駄目になると思う。