モーニング娘。第六感ヒット満開!DVD感想(ネタバレ)

今晩は上の書き込みだけで終わるつもりだったのだが、やはり書かずにはおれない。
モーニング娘。ライブDVD最高傑作はこれまでずっと2002年春コンだったのだが、今回のDVDはそれに並ぶ傑作になった。画質や当時の人気・勢いは3年前の方が上だけど、周りから作られたイメージではなく素材で勝負できている点はこの2005年春の方が勝っている。
ステージにはエジプト風の舞台があるのみ。途中の作家仕込みのコントやVTRは一切排除、最盛期の人気を支えたメンバーはすべていなくなった素のモーニング娘。が歌手の本業に立ち返って魅せるライブは本当に最高。この春ツアーをリアルタイムで体験したときの感触がそのままDVDにパッケージされている。部屋を暗くして完全ノンストップで見入って今頃やっと気づいたのだが、「涙が止まらない放課後」のリリース時のつんく♂コメントにあった「モーニング娘。を素材のまま届けたかった」という発言はこのシングル1曲だけを指しているのではなく、アルバム、春コンのステージ構成まですべて含んでいたのか。
中でもこれは素晴らしいなと思ったのは石川梨華の手紙朗読の部分。手紙を読む石川のドアップ、その背景に直筆の手紙をオーバーラップさせている・・・これ以上ない映像効果。ここだけではなくDVD全体を通じて石川梨華のソロカット比率は非常に高い。
そして、ひとりずつ挨拶するところで紺ちゃんが終わった直後に吉澤がピンで数秒だけ抜かれるところも、地味だけど「すごくわかってるなぁ」と感心した。

メイキングもいいな。「ここから先は男性立ち入り禁止です」といいながらスリッパを探す紺ちゃん、「ファンとお揃いのTシャツなんです!これ着てると私のこと応援してくれてる人だとすぐわかります!」というヲタ殺しな重さん、梨華ちゃんとのツーショット撮影のタイミングを逃してしまう亀ちゃん、寸暇を惜しんでボーカルチェックをする垣さん・・・。いつも通りのメイキング映像だと言われればそうなのだけど、ここにも素のモーニング娘。がこれまでのDVDよりもいっぱい感じられた。やっぱり元のライブが良いとDVDの出来も隅々まで良く感じられる。

強いて挙げれば「直感-時として恋は-」のコミカルな振り付けがもっと良くわかるようなカット割をして欲しかったなと。でもケチつけたくなるのはそこぐらいか。「大阪 恋の歌」の歌前のMCでの2位発言をカットしているのは、その後のチャートアクションがあまりにもふがいなかったからか・・・?

ともかくこれは娘。ファンなら絶対に買って損はしません!! 断言できます。

(追記)
もう一箇所ケチをつけるところがあった。まっ黄色のジャケ写、これは一体何? DVD本編の躍動感があまり感じられなくて損してる・・・。