いま日本国民が一番知りたいことは放射能汚染の危険性の真実である

東日本大震災:福島第1原発事故 米軍無人機の映像、日本政府が公開に慎重
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110319ddm012040016000c.html

日本政府が、米空軍無人偵察機グローバルホーク」が撮影した福島第1原発上空の映像の提供を受けながら、公開に慎重姿勢を見せていることが関係者の証言で分かった。米軍側は「あくまで日本側の判断」とし、提供した映像の公開を承認している。

無人機が搭載する高性能のカメラは「車のナンバーが読み取れるほど鮮明」(米空軍)で、映像は原発施設の内部状況をほぼリアルタイムでとらえており、専門家の分析にも役立つ可能性が高いという。

米空軍は日本政府からの要請を受け、グアムのアンダーセン空軍基地に配備されている最新鋭のグローバルホーク(翼幅約40メートル、全長15メートル)を震災の翌12日から、被災地周辺に飛行させている。多量の放射性物質が検知されている福島第1原発上空では自衛隊機の飛行が困難なため、グローバルホークが24時間態勢で撮影。衛星通信を介して映像を米カリフォルニア州の米空軍基地に送信し、日本政府側にも提供している。

だが日本側は、映像を保有したまま公開していない。同米空軍基地では、米国の原発専門家らが映像を詳細に分析しているという。【大治朋子】

何故公開できないのでしょう?
日本政府が公開しないのなら、そんな日本政府の意向は無視していいから米国側で開示して欲しい。


天木直人氏の本日付のブログより。
http://www.amakiblog.com/archives/2011/03/post_1625.html

そう思っていたら3月20日の産経新聞だけが大きく書いていた。
ワシントン発古森義久記者の記事として、原発状態に米国が強い不信感を抱いている、と。
米国は次々と最新型の偵察機放射能測定器を日本に投入し、独自の調査・分析を始めた、と。
きわめつけは3月20日の夕刊フジだ。
米政府が「菅隠蔽体質」に激怒。外交専門家の中には「日米関係が悪化しかねない」との声が噴出し始めた、と書いている。
いま日本国民が一番知りたいことは放射能汚染の危険性の真実である。
米国が一番知りたいこともまさしくそれだ。

原発是非論を打つ以上に被災地復興のための動きを盛り上げるための先導を報道が果たさなければならない、確かにその通りだと思います。
が、それと同時に「原発震災の本当の影響を知ること」が必要です。その事実如何によって被災者を「今すぐ」「どこまで遠く」避難させなければならないかどうかが変わって「復興の方法」自体が変わってしまうので。だから正しい情報が必要。

そして諸外国と国内で報道されている内容が違っているという事実を見る限り「国内メディアが真実を伝えていない」という強い疑惑を持たざるをえないのです。

そして、どさくさに紛れて問責決議をうやむやに仙谷をポストに復帰させ自民党に抱きつき連立を要望するような(自民党は拒否しましたが)、原発震災に対する対策措置は物資投下ひとつも遅々として進められないのに自己保身に執着するための行動は素早い、こんな首相にはもう一秒もこの日本を任せたくないという気持ちを持たざるをえないのです。