リボンの騎士 (8/16更新)

以下、若干のネタバレありかもしれないので隠しておきます。
東京に向かう新幹線の中で台本を完読して予習。サファイア役は本当に大役だなと思い、また涙誘うシーンもあり、観る前からどんどん期待が膨らんでいく。

コマ劇場に入場。プログラム購入(2000円なり)。このプログラム、グッズ扱いになっていないため現場でしか買えない。なんでこんなことになっているのだろう、過去のミュージカルでも同様に会場限定パンフが存在したのだろうか。

席は1-16-9xとかなり上手寄り。ステージが円形のため、正面と同じ視野を共有することはできない。いろんな角度からみてほしい、の意味を初めて理解した。
内容については、まずガチの生演奏に負けずに歌い演じきったメンバー達の姿に素直に感動。特に高橋愛のそれは、アイドルの声じゃない!この仕事で愛ちゅんの評価はかなり上がったと思う。まっつーが巻き舌で歌う癖が出てなかったのも好感が持てた。後は垣さんのフェイクにも痺れたしよっすぃとヘケートのデュエットの完成度も高かった。普段歌でエース扱いされているれいなが目立たなくなってしまうくらい、みんなうまくなってた。

ただ、セリフ回しに関しては油断すると聞き逃してしまうところが多かったので、予習しておいたのは正解だった。

印象に残ったシーンは、ヘケート登場シーン、王妃ご乱心のシーン、サファイアがナイロンを強迫するシーン、サファイアがヘケートに魂を抜かれるシーン、サファイア絶命シーン。後はくっすんの暗記力のところでのいつもの(笑)コミカルな動きもポイント高かった。
後半、愛ちゅんはつまづきかけたり声が伸びなかったりしていたけれど、連日の大役だということを考えれば何の問題もない範囲だった。

残念だったのは、最後のレビュータイムだけ生演奏でなかったこと。あそこもガチで徹底して欲しかった。一応、演出上は本編と一続きに見えるようにはなっていたのに、急にカラオケになるとやっぱり盛り下がってしまう。特に美勇伝は浮きまくっていたような・・・。このレビュータイムの衣装は燕尾服で、小道具には宝塚ならでは(だと思う)の白い羽根とか黒い椅子とかが使用されていた。

「幕間のうちに無理やり外出許可もらってソワレの券買ってしまった、こんなにハマるとは思わなかった」という話はブログで良く目にしていたけれど、私も当日券でソワレも見たくなったのは事実。けれど、ソワレの終演は20:55で、品川発最終が21:25なのでほぼ新幹線には間に合わないため、泣く泣く諦め(バスなら行けたけど、空席がある保証がないし)。すぐに劇場に足を運べる地域の方が本当にうらやましい。

客層はいつものライブと違って(苦笑)とても広かった。本当に「リボンの騎士」を漫画で読んで育ったような人がいれば宝塚ファンっぽい人もいて、そして家族連れもいた。普段の客入りは知らないけれど割引券効果なのかマチネは大入り満員だった。「プログラム」もよく売れていたと思う。幕間では急遽オペラグラスを買い求める客もいて、「引き込まれたんだな・・・」と思うとうれしかった。ずっと監視していたわけではないけれど、CD/DVDの物販のところでは「月島きらりちゃん」に食いついている家族連れがいたり、ミュージカルの何かを探している客もいた。さすがに今やってるミュージカルのDVDが出てるわけではないのはわかっていると思うのでこれはまさかもしかしたらとは思うが、「お客様はこれまでに上演したミュージカルにも興味を持たれたようです」状態だったのかも。そういえば物販には単純に最近リリースしたものを並べてあるだけだったけれど、「熱っちぃ」とか「忠臣蔵」とかはなかったような。どれだけ食いつく人がいるかどうかはわからないけれど、歴代のミュージカル作品はいちおう取り揃えておくべきかもしれない。

ヲタの皆さんも、コマ劇場に入る方に関しては、派手な特攻服野郎とかも少なくてちゃんと空気を読んでおとなしくされていて良かった。ここで、劇場に入る方と断り書きしてあるのがポイント。・・・いたんですよ案の定。劇場には入らずに限定グッズだけを買い占めて堂々と道端を占拠して青空トレーディングに興じている馬鹿連中が! 道路交通法違反で取り締まれないのかな、ああいう害毒は。いつものことながら、本当に劇を見に来た人がグッズを買えない状態になっていたのはむかついた。