自分にとっての初日がツアー最終日。イリュージョンだとか空中浮揚だとかの断片的に得られる情報以外はまったく予習せずだったので、かなりびっくりした。というか文字で見るのと実際に見るのとは大違いだった。
今年の最初のエルダーでごっちんがステージ上で寝転がってしまったときにヲタ界隈が騒然としていたけれど、もはやその次元をはるかに通り越していた。なんせステージ上にベッドが出てくるのだから。そしてビキニ状態の女性ダンサーとごっちんとの艶かしい絡み。しかし、"赤色"のベッドで喜ぶのは濡れ場シーン満載の時代劇が好きなオッサンだけでは(汗)。空中浮揚はポールから絶対に離さなかった右手がタネになっていると推察。そっち側のポールは外して見せなかったし。
全般通して、聴覚はもちろん視覚的に楽しませることを追求していたようで、それがイリュージョンや空中浮揚であるべきだったのかどうかはさておき、方向性自体は評価できる。ただ、これだけ新しい試みを高いクォリティで続けるためにはソロツアーは年一度に減らさざるを得ないだろう。たぶん来年もソロツアーは1回だけになるんじゃないかな。
「スッピンと涙」を歌う前のMCで、
ごっちん「みんなも恋、してるよね?」 ヲタ「ごっちんにー」 ごっちん「え、私?」 ヲタ「うぉーーーー」 ごっちん「言わせないでよ(照笑)」
のやり取りが面白かった。ていうか、ヲタに恋愛ネタはタブーだから。ごっちんだったから許せるけれどこれがまっつーだったらかなり棘のある言葉になってたかもしれない。
中盤ラストの「ALL OF US」では有志が企画した星型ペンライトで客席が埋め尽くされ、それに気づいたごっちんが間奏中に感激の涙。そのあとのMC第一声は「みんな、やるね。嬉しいんだけど言葉が見つからないよ」。私も同感。そもそも今日サイリウム企画をやることも現地で初めて知ったので。銀河鉄道物語だから星型、という発想がすばらしい。サイリウムも有志の自腹による無料配布(終演後のゴミ回収作業も当然)。れいな聖誕祭のときと同様、若いファンだからできるアイドルへの無償の愛情を感じた。言葉にすると陳腐になってしまうのだけど。
千秋楽最後はダブルアンコール。ライブに関わったスタッフ関係者もステージに呼び出して「手を握って歩きたい」を披露。歌う前に、「実は最初もらったときはなんで私がこんな歌を?と思っていた」ことを告白し、「でもこの歌の意味が今年に入って初めて本当にわかるようになった」と語っていた。ライブの前半部分がまるでヲタの入り込む余地のない演出になっていたのに対し、最後はフレンドリーな曲で終わるというのが、ごっちんらしさかなと思った。
余談。
物販のDVDが"会場限定"でいきなり1枚増えてたのだけれど、これ、前半公演しか見てない人はどうやって入手できるのだろう。「白蛇伝」のグッズもカタログ通販してくれないし、「欲しいやつは現場に来い」というムードが高まってきているのはどうも気に食わない。